一年

 

 

一年が過ぎ去って、

また、あたらしい一年がはじまりました。

 

 

昨年は、娘が生まれ、大きな喜びと、

そして、難病との出会いも同時にあり、

多くの方に支えられて、

あらためて、「生かされていること」をありがたく思いながら、

ときに、迷ったり、つまずいたりしながら、

それでもひたすら前しか見えないような、

そんな日々を過ごしてきました。

 

一緒に走ってくださったり、応援の声をかけてくださった方、

本当に、ありがとうございました。

 

 

 

母親になっても、

難しい病や環境に出会っても、

変わらないね、と、

友人たちが言ってくれました。

 

その言葉に、喜びと、

少しの違和感を覚えながら、

この思いはなんだろうと、振り返ってみると、

それは、やっぱり、私は変わったのだという答えに行きつくような気がします。

 

今まで生きてきた世界と、

娘と共に生きる世界とでは、まるで違う。

 

娘を通じて新しい視点をいくつか持てるようになりました。

 

それでも、面白いことに、昔からずっと持っていた思いが、より深まることも感じています。

 

 

みんなその人らしく生きれたら、ということ。

 

 

誰一人として、同じ人生を歩むことはなくて、みんな、それぞれのバックグランドがあります。

それを、集団の力で、おしなべて同じようにしてしまうのではなくて、

その人らしく、いられることが、とても大切。

自分の声で、自分の足で、手で、そのことを力強く、主張することができる人もいるでしょう。

でも、それが苦手な人や、その術を知らない人もいます。

そんなときは、周りの人が、そのことに気付いて、フォローしていくことが、またとても大切なことだと思います。

 

 

いろんな経験を重ねて、ずっとそう思ってきました。

そして、娘との暮らしでも、この思いを改めて強く感じます。

 

新しい視点を得た今の私も、見えるもの、見えないものがあります。

誰しも、すべての視点を持つことはできません。

それでも、自分の経験値で、見たことのないもの、見えないものを想像することはできます。

想像することは、とても大切なこと。

 

娘の将来がどうしたら、明るいものになるか、いつも考えます。

 

一人ひとりが違っていいということ。

みんな違うから、相手の思いを想像すること。

 

想像はあくまで想像にすぎないということを、肝に銘じつつ、

それでも、みんなが自分の世界から、ほんの少し、他の世界があることを想像できたら、

もっと優しくなれると、そうなったら、と、願っています。

 

 

 

今年の抱負は、ゆっくり暮らすこと。

そのために、

欲張らないこと

計画を立てること

お茶を飲むこと

歩くこと

時々、本を読む時間をとること

時々、人と話す時間をとること。

 

 

本年もよろしくお願いします。